お世話なります、大分事務所の荒木です。

人口減少や若者の野菜離れによる農産物等の消費低下が叫ばれて久しいのですが、
一方で、高齢化に伴い健康志向の高まりや肉消費中心から野菜等中心へのシフトも注目を集めております。

その中で、今後の経済活性を担うであろうと期待されているのが『機能性野菜』です。
『機能性野菜』とは、本来は含まれていないか、含まれていても微量な成分の含有量を人口的に高め
健康を手助けする効果が高められた野菜のことを指しております。
例えば、カゴメが生産販売しているのが、抗酸化作用や抗老化作用が期待できるリコピンが1.5倍多い
「高リコピントマト」など既に有名となっているものも多いです。

この流れを助長するかのように4月から食品機能性表示制度が規制改革され
トクホのように申請が難しい制度とは別に、ガイドラインに基づく届出で表示できる第3の表示制度が
スタートします。これにより生産者が取り組みやすくなり、市場が拡大すれば、さらにこの分野が
成長していくことが期待できます。
20年前に取り入れた米国では市場規模が5倍に拡大したこともあり、その可能性が伺えます。

また、この背景には、医療費増大の抑制への期待もあります。
ぜひこの機会にみなさんの会社の商品へ活かせないか検討してみるのいいのではないかと思い
紹介させていただきました。いまはまだ、大企業が中心に研究しているところが多いですが、
地元の農業法人が大学や他産業と連携して取組をしているケースも多いようですので
今から取り組むことで時代の恩恵を受けれるチャンスがあるかもしれません。