お世話になります、大分事務所の荒木です。

冬将軍到来で底冷えする季節になりました。こどもの頃、休日にコタツにみかん食べながら笑点を見るの幸せだったなと、ノスタルジーを感じる今日この頃ですが、なかなかそんな時間もない時期です。

今日は経営の重要なポイントの一つであります値決めについて一言。

今の気温以上に長い間冷え込んでいた景気の影響で、作る側・売る側が値段を決めるというのは
特殊な商売に限った話で、懐かしい話のような気がしますが。

やはりそれではいつまでたっても、景気や経営はよくならないです。
もちろん、業界・業種によって売る側と買う側の関係性は違いますが
実は、売り側が自分の商品の価値を見極めようとしていない・見極めきれないことが一番の原因で
相手が提示するままに受け入れているところも少なくないのではないでしょうか。

少なくとも、自社の値段がわかっていれば、まだ交渉できる余地があり
一方的な値踏みは避けられます。
交渉相手も人間ですから、こちらが引き下がれば攻めてきますが、それなりの根拠を持って
立ち向かえばずるずると値段が下がることも少ないはずです。

しかしながら、価値なんか見極められないという声もありそうですが、商品の価値を見極めるといっても決してそんなに難しいことではありません。

最初は現在の自社のことをひとつひとつ整理するように洗い出すだけもいいです。
(いわゆる、SWOT分析という手法をあります)
そうすれば、自社の強み・弱みを見えてきますから、交渉できるポイントが見えてきます。

例えば、原価がまったく同じ他社の商品と競合したとします。
このままお互いに値下げ競争に入ってしまえば、どちらか倒れるまで値段は下がり、得するのは買う側だけです。
しかし、自社側が価値をわかっていれば、値段ではないサービスで勝負し、値段競争になっても譲れる値段まで勝負してそこを抜けた場合は撤退という選択で、経営が守れます。

もちろん、それ以外のポイントがありますから総合的な判断は必要でしょうが、一つ参考にしてください。