2015年8月の記事

やっぱり農業経営には、事業計画が不可欠

お世話になります、大分事務所の荒木です。

一昨日参加しました異業種の農業参入セミナーに出席して感じたことを話させていただきたいと思います。
実家に帰った時に、農作業による熱中症気味のせいでしょうか・・・。またですがご勘弁ください。

セミナーは県主催・大分銀行共催で、異業種の方の農業参入をテーマに、参入の現状や課題・支援制度などから
現役経営者による実態やポイント、金融制度について取り扱われておりました。

その中で、現役の経営者による参入のポイントについて紹介がありましたが、これが農業に係わらず非常に重要な話をされておりましたので ご紹介します。その企業は、大分県の犬飼にある企業で、農業に参入するにあたって、事業計画の作成にあたり、設備投資金額の算定から資金シュミレーションや資金調達方法、そして、販売先の見通しなどを緻密に行われて、現在も継続・発展させながら経営を行われているとのことでした。

この話を聞いた時に、これは農業に限らず、あらゆる業種において設備投資や新規事業設立する際に非常に重要なことだと感じる一方で投資の効果を曖昧や勘による予測のもと、逆に経営を追い詰めている企業も大変多いのではないかとも感じました。
特に借入によって直接・間接的に資金を賄っている場合は、計画をしっかり組み立てなければ、大きなダメージに繋がることも多いと思います。
また、計画は立てたが、検証が曖昧にされているケースも多いのではないでしょうか?

この点に関して、弊所ももっと積極的に伝えていかなければいかないですし、相談されるようにさらに力をつけていくことが求めれられているのだと実感した一日となりました。

それともう一つ、その方の実績による投資は自己資金が70%ないと、利益の確保が難しいそうです。
いかに自己資金を確保していくかが長期経営のポイントになりそうですね。

農地課税のゆくえ

お世話になります、大分事務所の荒木です。

先日まで夏にしては寒かったのがうそのように炎天が続いており、みなさんも熱中症等対策に
苦慮されていることかと思います。

さて、先日報道がありました農地課税について少しお話したいと思います。

まだ政府内部でも検討中ということで、すぐさま課税制度が変わる可能性はないと思います
具体的には放棄地への課税強化と中間管理機構等への貸付の減税のセットで、
農地の流動化を進めていくものですが、農家の方への負担等慎重に判断されているということだと思います。

しかしながら、この流れについてはもはや止まることはないと(信じたいとこです・・・)
思います。なぜならば、TPP問題もしかりですが、経済全体を考えた時に、農業に限らず資産が遊休のまま停滞するということはマイナスでしかないです。
ゆえに、眠っている農地の再活用は、喫緊の課題といえるでしょう。
問題は山積みですが、まずは意欲がある方が農地を活用できる体制を作ることが重要だと思います。
お盆を機にご実家に帰ると、耕作放棄地に悩むご家族や親族にお会いされることと思いますので
一度この問題についてぜひ触れてみてください。

農業経営とマイナンバー制度

お世話になります、大分事務所の荒木です。

先般、マイナンバーという情報が世間をにぎわしておりますが、農業経営にとっても
例外ではありません。ただし、農業関係だけ特殊というわけでもありませんので
他の業種同様に基本となにをすべきかを把握いただき、しっかり対策していただくことが重要かと思います。

では、マイナンバーとは、国内に住民票のある方全員に12桁の番号が与えられ
当面税・社会保障・災害対策に限って活用されていくものです。
これまでの住基カードやグリーンカードとは違い、法律的な利用制限や違反した場合の罰則も重いものがあります。
ですから、しっかりとした対策が求めれます。

具体的は、収集・保管・利用・廃棄という項目ごとに
①誰がどう収集して、②誰がどのような形で保管管理するのか③どういう書類で利用し、どういう使い方が禁止されているか、そして④いつのタイミングで廃棄しておくのかということをベースに捉えていく必要があります。

特に、利用の制限があるように、利用するケースは限定されておりそれ以外には一切使えないことや不要になった時には廃棄するということがこれまでと違って慎重に行うべきところだと思います。

さらに、重要なことは制度が始まる平成27年10月までに従業員や関係取引先への周知や住民票の移動など、制度開始前に行うことが望ましい準備も多数あります。ぜひ一度近隣で開催されているセミナー等にご参加されることをお勧めします。

ちなみに、弊所でも8月17日、19日に行います。詳しくはこちらセミナーのご案内 、みなさんのご関心が高いようで、多数の申込を頂いておりまして、席が残りわずかとなっておりますので、ご関心のある方はお早めにお申込下しさい。お申込はこちらをファックスしてください。マイナンバー制度セミナー申込